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「麦藁手鉢の黒松が」


昨年の「雅風展」で買ったこの黒松ですが
本来はまだまだ駄鉢で育てる時間帯でしたが焼き物屋の性でしょうか
強引にも新たな鉢に納めてしまいました
そして結果は

ご機嫌斜めです
おまけに枝枯れまで起こしました春には駄鉢に戻した方が良いのか
それともこのままで、もう一年過ごした方が良いのか盆栽屋さん聞きましょう
今年のテーマはこいつの快復か

「この樹は枯れてますか？」


１１日の日に岡崎で行われた「雅風展」
出かけるついでと出展した「手作り市」は急な思いつきでしたが
寒いながらもお天気にも恵まれてまずまずの売り上げでした
しかし「雅風展」のお客さんは一目見たら解りますね
何処か「手作り市」とは別の空気感じます
でも全国からの人と知り合えてこれは来年もお天気次第では出展するのも悪くないね

クラフトフェアーや陶器市などに盆栽を飾ると当然多くの新たな人の目に付く訳です
盆栽を見ての様々な反応があり楽しいです
特に冬場の葉を落とした樹を見て多くの人は「この樹は枯れてますか？」と問われます
「否、盆栽は冬場が鑑賞時期です」と答えるとびっくりされます

この樹の冬場の姿を鑑賞するという価値観は盆栽が日本に渡ってきてからの物でしょうか
それとも日本に渡ってからの物でしょうか
少し気になる所ですが誰に聞けば答えが判るのか。

「迷い鉢」


今年の「雅風展」で買ったこの黒松
色々考えた挙句に麦藁手の鉢に収めたわけですが


鉢の選択に何度も迷ってその結果
樹が弱ってしまいこの松などは枝枯れ起こしてしまいました
来年はもう少し考えてから植え替えをと
樹からの悲鳴が聞こえて来るような気がします

「少しは期待が持てました」


上はこの春の植え替え時の画像
元々は一本の苗木を誤って引き裂いたの始まり
祈るような気持ちで養生させて後は結果待ち
一番気に入っていた実生の苗木でしたが
ナントか生き長らえました
そして八ヶ月後の姿が

この先この樹はどうなるやら。

「松の絵柄で絵付け」


以前から盆栽を日本の文化と胸を張る団体の人たちには冷ややかな目線を投げていた私
特に鉢の形や絵柄などは未だに中国礼賛（儒学者が登場する山水画等）に寂しい思い
　
これだけ焼き物好きの民族なのに和の絵柄や形で楽しんだらと思う
この当たりが欧米から見た日本が中国とごっちゃに描かれる由縁とも思ってしまう
そんな思いもあって自分なりの鉢作りを楽しんでいる